便秘と下痢を繰り返す原因は?危険サインと受診の目安
便秘が続いたと思ったら急に下痢になったり、下痢が落ち着いたら今度は便が出にくくなったり。便通の波が続くと、「このまま様子を見て大丈夫かな」と不安になる方も多いと思います。便秘と下痢を繰り返す原因は、腸の動きの乱れや生活リズムの変化など、比較的よくあるものから、確認しておきたい病気が関係している場合までさまざまです。
今回は、まず確認したい危険サイン、考えられる原因、当院で行える検査の内容を紹介します。
便秘と下痢を繰り返すのはどんな状態?
便秘と下痢を交互に繰り返す状態は、腸の動きが不安定になっているサインです。数日単位で便秘が続いたあとに下痢になる、下痢が落ち着いたと思ったら便が出にくくなる、といった波があるのが特徴です。一時的な体調不良や食事の影響で起こることもありますが、同じような症状が何度も続く場合は、原因を整理しておくと、不安の軽減につながります。
最初に確認したい危険サイン
次のような症状がみられる場合は、早めにご相談ください。便通の乱れだけでは説明できない原因が隠れていることもあります。
血便・黒っぽい便・貧血がある
便に血が混じる、黒っぽい便が出る、ふらつきや息切れがあるなどは、体の中で出血が起きているサインのことがあります。自己判断で様子を見るより、検査で確認しておくと安心です。
体重減少・発熱・強い腹痛がある
食事量が変わっていないのに体重が減る、熱が続く、我慢できない腹痛がある場合は、炎症や感染症などが関係していることがあります。早めに原因を確認しましょう。
夜間に症状で目が覚める
寝ている間に腹痛や便意で起きる、下痢が続くといった症状は、体への負担も大きくなりやすい状態です。繰り返す場合は受診をご検討ください。
便が細い・残便感が続く
便が細くなった、すっきり出きらない感じが続くなど、便の形や出方が変わってきたと感じるときは、腸の状態を確認しておくことが大切です。
便秘と下痢を繰り返す原因は大きく3つ
便通の波が起こる原因はさまざまですが、よくあるものは次の3つに分けて整理できます。
過敏性腸症候群(IBS)など腸の動きの乱れ
腸は、自律神経の影響を受けながら動いています。緊張や不安、環境の変化などが続くと腸の動きが不安定になり、便秘が続いたあとに急に下痢になったり、下痢が落ち着いたと思ったら便が出にくくなったりすることがあります。
食事・生活リズム・ストレスによる腸内環境の乱れ
水分不足、食事時間のばらつき、夜更かし、運動不足などが重なると、腸のリズムが崩れやすくなります。さらに、脂っこい食事や刺激の強い食べ物、冷たい飲み物が続くと下痢が起こりやすくなることもあります。忙しい時期ほど生活が乱れやすいため、便通の波として出てしまう方も少なくありません。
炎症や腫瘍など、大腸の病気が隠れている場合
便通の乱れの背景に、腸の炎症やポリープ、腫瘍などが隠れていることもあります。特に、血便がある、体重が減る、貧血がある、便が細くなったなどの変化がある場合は注意が必要です。
便秘と下痢を繰り返す時の検査・治療
当院では、まず現在の体の状態を確認し、原因の見当をつけながら必要な検査を行います。結果をもとに、生活面の調整やお薬の相談を含めて方針を一緒に考えます。
血液検査で炎症・貧血・肝機能などを確認
血液検査では、体に炎症が起きていないか、貧血がないか、肝機能など全身の状態に問題がないかを確認します。便通の乱れが続くときは、腸だけでなく体調全体の変化が影響していることもあるため、まず基礎的な情報を把握しておくと安心です。
便検査で感染などの手がかりを確認
便検査では、感染症の可能性や腸の状態を推測する材料を確認します。
急に下痢が続く、発熱を伴う、周囲に同じ症状の人がいるなどの場合は、感染が関係していることもあるため、必要に応じて検査を行います。
腹部エコーで肝臓・胆のう・膵臓などを確認
腹部エコーは超音波を使って、お腹の臓器の状態を確認する検査です。肝臓・胆のう・膵臓などを中心に、痛みや不調の原因につながる所見がないかを確認します。
便通の乱れに加えて、腹部の違和感や痛みが続く場合などに、状態を把握するための助けになります。
※検査結果や症状から、より詳しい検査が必要と判断した場合は、連携する医療機関へご紹介し、適切な検査につなげます。
便秘や下痢にならないために、家でできる対処のポイント
便通の波があるときは、腸を刺激しすぎないことと、リズムを整えることがポイントです。できる範囲から少しずつ見直してみてください。
水分・食事の取り方で乱れやすいポイント
水分が少ない日が続くと便が硬くなりやすく、逆に冷たい飲み物や刺激の強い食事が重なると下痢につながることがあります。まずはこまめな水分補給と、食事量や時間の安定を意識しましょう。
カフェイン・脂っこい食事・夜遅い食事の見直し
コーヒーやエナジードリンクなどのカフェイン、揚げ物など脂っこい食事、夜遅い食事は腸に負担がかかりやすい傾向があります。下痢が続くときは特に、数日だけでも控えて変化を見てみるのも一つです。
便意を我慢しない、生活リズムを整える
便意を我慢する習慣が続くと、腸のリズムが崩れやすくなります。起床・食事・睡眠の時間をできるだけ揃え、朝にトイレへ行く時間を確保するだけでも整いやすくなります。
便秘と下痢を繰り返している方は一度ご相談ください。
便秘と下痢を繰り返す症状は、腸の動きの乱れや生活リズムの影響など、比較的よくある原因で起こることもあります。一方で、血便・体重減少・強い腹痛などの危険サインがある場合は、早めに状態を確認することが大切です。
当院では、血液検査・便検査・腹部エコーなどで確認し、追加検査が必要な場合は連携医療機関へご紹介します。状況に合わせて、無理のない進め方をご提案します。
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